19世紀ロンドンで流行した「レイプ遊び」
19世紀末になってヨーロッパには性犯罪が出現。
社会が豊かになると、性的欲求を根底にして、
人は第四段階の自己尊重(自尊)欲求を満たそうとしはじめる。
英国で性犯罪が現出したのは、
セックスが禁断のものとして扱われはじめた
ヴィクトリア王朝への反動。
ヴィクトリア王朝時代は売春が安価で、
成年女性を強姦する必要がなかったため、
性犯罪の対象は、より禁忌感のある児童に向かった。
人買い(老婆が務めることが多かった)は
田舎からやってきた少女に、
「泊まれるところがあるよ」と騙して連れてきた。
当時のロンドンはストリートチルドレンであふれていた。
金持ちや貴族の男が部屋にやってきて、
何も知らない少女をレイプした。
金持ちは性病とは無縁の処女を好んだ。
このようなレイプ遊びを楽しむ男は多かったという。
レイプされた少女は、
その後、ほとんどが町で娼婦になった。