米軍による模擬レイプ訓練
米軍主宰の女性兵士のための「対レイプ防衛訓練」(RAD)。
性的暴行から身を守るためのテクニックを学ぶ。
あくまで自己防衛の戦術であり武道ではない。
性的暴行の多くは「自宅」でおこなわれるため、
自宅で襲われときを想定して訓練は行われる。
このRADプログラムは外部にも開放されており、
12歳の少女のためのプログラムもあり、
親の同意書があれば参加できる。
19世紀ロンドンで流行した「レイプ遊び」
19世紀末になってヨーロッパには性犯罪が出現。
社会が豊かになると、性的欲求を根底にして、
人は第四段階の自己尊重(自尊)欲求を満たそうとしはじめる。
英国で性犯罪が現出したのは、
セックスが禁断のものとして扱われはじめた
ヴィクトリア王朝への反動。
ヴィクトリア王朝時代は売春が安価で、
成年女性を強姦する必要がなかったため、
性犯罪の対象は、より禁忌感のある児童に向かった。
人買い(老婆が務めることが多かった)は
田舎からやってきた少女に、
「泊まれるところがあるよ」と騙して連れてきた。
当時のロンドンはストリートチルドレンであふれていた。
金持ちや貴族の男が部屋にやってきて、
何も知らない少女をレイプした。
金持ちは性病とは無縁の処女を好んだ。
このようなレイプ遊びを楽しむ男は多かったという。
レイプされた少女は、
その後、ほとんどが町で娼婦になった。
捕まらなければレイプをしますか?
もし女性をレイプしても捕まる危険がまったくないとしたら、
あなたはレイプしますか?という匿名アンケートでの質問に、
三割近くの男性が「自分はレイプするかもしれない」と答えた。
強姦者となりうる者の特徴は、
①女性に対して敵意を持つ傾向
②女性はひそかにレイプされたがっていると考えている
③強姦する相手は誰でもいい
④自尊心に欠け、低収入。多くは下層階級出身
※写真は輪姦、レイプをイメージさせるという理由で
抗議を受けた「ドルチェ&ガッバーナ」の広告写真。
レイプ被害者のPTSD(心的外傷後ストレス障害)
レイプ被害者は、自分の記憶を制御できなくなる。
ドアの閉まる音、テレビの1シーン、
肩に手をふれられる感触…等々の
小さなきっかけでレイプの画面がよみがえり、
頭の中に洪水のようになだれこみ、
自分で止めることができない。
常に小さな音にびくびくし、
知人の男性が近くに来ただけで冷や汗が出る。
眠れず、寝ても夢でうなされる。
自分には未来がないと感じ、
早死にしたいと考えるようになる。
被害者は実際のレイプを何度も再体験し、
同様の恐怖を覚える。
PTSDには、他にも過敏症、異常な恐怖心、
他人に対する憎悪などがある。
レイプで女性は感じているのか?
恐怖で感覚が麻痺し、
性を支配する脳の中枢が働いていなくても、
丁寧な前戯がおこなわれると膣が反応することがある。
これは脊髄反射であり、
本人が快感を得たわけではない。
また、女性がレイプされて濡れるのは自己防衛であり、
けっして気持ちがいいからではない。
脳が異物を感知して、
痛みや怪我を回避するために濡れるのであり、
快感とは無関係である。
レイプの最中、ほとんどの女性は
ショックと恐怖で体が凍り付き、抵抗できなくなる。
体の感覚が失われ、心も麻痺する。
まるで幽体離脱のように、
奇妙に冷 静で無感動な「別の自分」が現れ、
レイプされている自分を外から眺めている状態になる。
これを心理学用語で「かい離」と呼ぶ。
レイパーが狙う女性の特徴
痴漢や強制わいせつは、
女性の露出の多い夏に多いと思われがちだが、
実際には8月は少ない。
夏休みで電車が混雑しない上に、
女子高生が制服を着ていないから。
実は露出度はあまり関係がない。
被害に遭いやすいのは、
肌の露出を恥ずかしがる、
おとなしそうな女性である。
強姦者(レイピスト)が狙うのは、
子供から高齢者、ときには男性まで襲う。
狙われるのは妊娠率の高い20代前半の女性。
一方、殺人や暴力行為によって
性的興奮を覚える男は、
30歳代後半の以降の
生殖率の下がった女性を標的にする傾向がある。
レイプが引き起こす「復讐の性行動」
レ イプでの初体験は女性にとって非常につらい体験で、
「あんなこと(レイプ)は大したことではなかった」と
自分に言い聞かせるために、
その後に多くの男と体 を重ね、
セックス依存症になることがある。
もしくはセックスを武器に男から金を毟り取り、
男に対して復讐をしようとする。
レイプや性的虐待がきっかけで風俗勤めをしたり、
逆に性に開放的になることがある。
自分がやられたことを「特別視」したくなくて、
簡単にやってしまう。
レイプ被害者は、自分を価値のない人間、
汚い人間と思うようになる。
特にレイプの最中になんらか性的快感を
覚えたときに、その傾向が強まる。
高校生になって、自分から数回(父親を)誘ってしまった。
親を愛しているから(セックスした)と思い込もうとした。
大人なって過ちに気づくが、
そんなことをした自分を許すことができずに苦しむ。
「彼氏のおかげで克服しました」
「夫の励ましで乗り越えられました」というのは建前で、
性的虐待で傷ついた心身は、
励ましや誰かの愛で治るものではない。
生涯にわたってその人を苦しめつづける。