レイプが引き起こす復讐の性行動

 
レイプ被害を受けた女性は、「あんなこと(レイプ)は大したことではなかった」と自分に言い聞かせるために、その後に多くの男と体を重ね、セックス依存症になることがある。自分がやられたことを「特別視」したくなくて、簡単に男と寝てしまう。

あるいはセックスを武器に男から金を毟り取り、男に対して復讐しようとする。レイプや性的虐待がきっかけで風俗勤めをしたり、逆に性に開放的になることがある。

 

レイプ被害者は、自分を価値のない人間、汚い人間と思うようになる。特にレイプの最中になんらか性的快感を覚えたときにその傾向が強まる。

ちなみに、恐怖で感覚が麻痺した場合、性を支配する脳の中枢が働いていなくても、丁寧な前戯がおこなわれると膣が反応することがある。これは脊髄反射であり、本人が快感を得たわけではない。

 

父親から性的虐待を受けつづけた子供は、高校生になって、自分から数回(父親を)誘った。親を愛しているから(セックスを許した)と思い込もうとしてとった行動だが、大人なって自らの過ちに気づき、自分を許すことができずに苦しむ。

「彼氏のおかげで克服しました」「夫の励ましで乗り越えられました」というのは建前で、性的虐待で傷ついた心身は、励ましや誰かの愛で治るものではない。生涯にわたって、その人を苦しめつづける。